TVで生放送というとスポーツ中継や報道番組などが思い浮かびますが、なんとNHKがドラマを生で放送するというのです。
生放送されるドラマはNHKが毎週日曜日午後11時から放送している「ママさんバレーでつかまえて」、10月から始まったこのドラマ、もともと収録の方法が変わっています。
NHKのいちばん大きなスタジオ101にセットを組み、毎回観客を約100人入れ30分の番組を一発撮りします。
通常ドラマの撮影はシーン毎に別々にVTRに撮影し、後ほどVTRを編集して1本のドラマに仕上げます。
シーン毎に撮影するので役者にとってはある意味気楽に撮影に臨めます、セリフや演技を間違っても撮り直しが利くという安心感があるからです。
ところが、一話30分のドラマを一切編集せず、一気に撮影するドラマ「ママさんバレーでつかまえて」は役者の緊張感が全く違います。
主演の黒木瞳も
「テレビ収録ではどこかで『もう一回あるかな』という甘えがあり、当たって砕けろという覚悟で入る。でも、今回は『絶対に落とせない』という覚悟」(東京新聞より)
と、一発撮りドラマに緊張感を感じながらも役者魂に火が付いているようです。
そんな一発撮りに慣れたキャストやスタッフにとっても、ドラマを生放送するという話には驚きを隠せません。
ドラマ「ママさんバレーでつかまえて」の最終回12月28日午後9時15分開始を、テレビ放送では半世紀ぶりとなる生で放送すると発表されたのです。
VTRが無いテレビ放送草創期1950~1960年代には当たり前だった生放送ドラマを、21世紀に再現することになります。
新しいスタイルのドラマを作るきっかけは、ドラマの作・演出を務める西田征史氏が舞台出身だといことに目を付けたプロデューサーの吉岡和彦氏が「舞台仕立てのコメディー」を作りたいと持ちかけたこと。
演出家の西田征史氏は映画「ガチボーイ」やドラマ「魔王」の脚本も手がけています。
映画「ガチボーイ」の一場面を見てみましょう!
それにしても、コンピュータグラフィックスや映像技術の発達した現代、なぜ今更ドラマを生放送するのか。
そんな疑問にエグゼクティブ・プロデューサーの吉岡は
「CMのある民放さんには絶対できないこと。お堅いイメージのNHKが、実は一番アグレッシブなんだとアピールできる絶好のチャンスと思った」
と、民放への対抗意識を燃やし、さらに
「リスクを背負いながら、うそなく生の姿をさらして皆さんを楽しませようと汗をかく役者の生の姿を見てください」(スポニチより)
と、役者の悪戦苦闘する姿そのものを見せたいと語ります。
一発撮りには慣れたドラマ「ママさんバレーでつかまえて」のスタッフや役者にとっても、さすがに生放送は相当なプレッシャーのようで、通常練習に3日間当てるところを最終回は4日間に増やし万全の体制で臨むとか。
黒木瞳も
「緊張度は100%以上。とにかく一生に一度の瞬発力を出せるよう、力を込めてイメージトレーニングしてます」(スポニチより)
と、緊張感を漲らせています。
ドラマ「ママさんバレーでつかまえて」は、弱小ママさんバレーチーム「マミーズ」を取り巻くコメディー作品で、バレーチームには、キャプテンの黒木瞳や横山めぐみ、加藤夏希、佐藤仁美、片桐はいりらの20代~70代の主婦7人がバレーボールの練習よりもおしゃべりが楽しみで集まる仲良しチームという設定です。
観客にとってはおもしろおかしく見られるシチュエーションコメディーですが、演じる役者にとっては、誰も味わったことがない緊張を強いられそうです...
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ママさんバレーでつかまえて
NHK DVD<黒木瞳>
