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「交響詩ジャングル大帝」が綾戸智恵ナレーションで再レコーディング

今年生誕80年を迎える手塚治虫のアニメ作品「ジャングル大帝」に新たなエポックが生まれます。

「ジャングル大帝」がテレビアニメ化された翌年(1966年)、
手塚治虫が子供のための音楽をと富田勲に依頼して作られた「交響詩ジャングル大帝」を、大阪弁のジャズ歌手綾戸智恵がナレーションを務め、最新技術で再レコーディングしたのです。

音楽はもちろん1965年制作のアニメ「ジャングル大帝」の作曲をした冨田勲が担当しました。

手塚治虫と冨田勲は「ジャングル大帝」では一緒に仕事をすることが多く、互いに刺激しあいながらよい作品を作り上げたのでしょう。

冨田氏はCD&DVD「交響詩ジャングル大帝 2009年版」の完成会見で
「ジャングル大帝は手塚さんが1950年に書き始めたが、1948年に南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)が始まっていた。レオはネルソン・マンデラ(反アパルトヘイトの闘士)を思い、描いていたのだと私は想像します」(デイリースポーツより)
と、当時の手塚治虫の思いを代弁しています。

ジャングル大帝の主題歌は当初ソノシートで発売されましたが、
挿入歌集『ジャングル大帝 ヒット・パレード』と『交響詩 ジャングル大帝』が、テレビアニメとしてははじめてLPレコードとして発売されました。

「交響詩ジャングル大帝」のナレーション役になぜか指名されたのが
大阪弁でおなじみのジャズシンガー綾戸智恵です。

綾戸智恵はしゃべりばかりが注目されますが、ジャズシンガーとしても有名で
2003年には紅白歌合戦にも出場しています。そのとき歌ったのが「テネシーワルツ」で
彼女のベストアルバム
LIVE! the BEST」2008年
にも、収録されています。

交響詩ジャングル大帝 2009年版は、CDとDVDの二枚組で
DVDにはアニメではなく、手塚が書き下ろしたイラストを静止画で見られます。

音楽に合わせた語りを綾戸智恵が担当しました。
綾戸本人も「アフリカのストーリーに大阪弁はまずいのではないか」と言ったのですが、冨田勲から『草原より広い心でやっておくんなはれ』(産経ニュースより)
と下手な大阪弁で返されたので、心おきなく大阪弁でのナレーションを引き受けたといいます。

ところで、冨田勲と言えば日本でシンセサイザーを使った本格的な作品を創った音楽家としても有名です。
中でもホルストの交響詩をシンセサイザー化した「惑星」(1977年)は、
米国のビルボードで一位にランキングされ、米国で先に注目される作曲家となりました。

そんな冨田勲を自作アニメの音楽担当として早くから登用した手塚治虫の目は確かでした。

冨田勲は、アニメ音楽として
「リボンの騎士」「どろろ」「千夜一夜物語」「クレオパトラ」
ブラック・ジャック ふたりの黒い医者
などの作品の音楽も担当しました。

2009年10月21日に発売される
CD+DVD「交響詩ジャングル大帝」<2009年改訂版>は、
1.ジャングルの朝
2.動物たちのつどい
など16曲が、高音質CDのHQCDとDVDで収録されています。

冨田の名曲を高音質で聞き直すのもいいですね♪

交響詩「ジャングル大帝」<2009年改訂版>
~白いライオンの物語~ [HQCD+DVD]


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