映画「蒲田行進曲」の演出で知られる劇作家のつかこうへい氏は、今年1月に肺がんを患っていることを公表していました。
治療中の病院からも舞台指導するなど、最後まで舞台に情熱を燃やしましたが、7月10日に死去されました。
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劇作家、演出家として知られる”つかこうへい”氏は、日本の演劇界に革命を起こしたとも云われています。
つか氏の演出法は「口立て」といい、セリフはつかが口頭で役者に伝え台本はありません。
舞台演出やセリフは練習するうちに変わるのはあたりまえ、公演が始まっても毎日変更が加えられ、初日と楽日では舞台そのものが大きく変わっていることが多いのです。
精力的に舞台に取り組むつかこうへいですが、今年(2010年)1月に肺がんを患っていることを公表していました。
つかは長年糖尿病を患っていることから頻繁に病院には通っていたようですが、2009年秋から体調不良などで検査を受けていたようです。
つかこうへい氏は1982年に小説「蒲田行進曲」で直木賞を受賞し、その後深作欣二監督によって映画化され大ヒットしました。
「蒲田行進曲」は大部屋俳優の悲哀を描いた作品で、つか門下生の舞台俳優が大ブレークしたきっかけともなりました。
たとえば平田満や風間杜夫はこの映画で名優と認められ、当時既にトップ女優だった松坂慶子もさらに舞台女優として確固たる評価を得ました。
つかこうへい氏が見いだした役者は数知れません、たとえば舞台「飛龍伝94」に抜擢した石田ひかりがいます。
石田ひかりはNHK朝ドラ「ひらり」のヒロインを務めた清純派でしたが、つかの厳しい指導で演技派女優に脱皮しました。
そのほか、内田有紀、広末涼子、石原さとみなどもつかこうへいの門下生と云われ、カワイコちゃん女優から本格派女優へと生まれ変わりました。
今年2月の新橋演舞場公演「飛龍伝 2010ラストプリンセス」では、黒木メイサらに病床から指示を出し、黒木メイサもつかの薫陶を受けた最後の女優となりました。
また一人、巨匠が一人消えてしまいました....
【つかこうへい’98戯曲集】
つかこうへいの代表作6本 1998年07月発売
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